税理士・カウンセラー 福田真弓のブログ

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あなたの家族は誰ですか?と聞かれたら

生きる・働く

「あなたの家族は誰ですか?」と聞かれたら。

数日前の新聞に入っていた「犬探してます」という折込チラシを見て、考えました。

ペットは家族?

チラシには、迷子になった飼い犬を、保護してくれた方に500万円、
有力な情報提供者には100万円もの大金を払うと、書かれていました。

チラシには、「大切な家族です」とも。

ペットショップに行けば3~40万円で手に入る、同じヨークシャーテリアではダメなのです。

でも法律上、犬は単なる「物」扱い。

権利義務の帰属主体にはなれませんから、そもそも家族とはいえないし
殺されたとしても、器物損壊罪にしか問えません。

存在感大のこの人↓も「物」。


でも、たとえ法律上は物でも、わが家にとっては大切な家族。
行方不明になったら、同じように謝礼金を準備し、必死で探し回ると思います。

足もとにまとわりつくこの子も、確かに物ですが、鳴くし、抱くとあったかいし、喜びます。

どこまでが家族?

家族について、広辞苑には
夫婦の配偶関係や親子・兄弟などの血縁関係によって結ばれた親族関係を基礎にして成立する小集団
と書かれていました。

つまり、一般的に家族には、結婚か血のつながりが必要、だとのこと。

家族の範囲

【家族】夫婦、親子、兄弟、祖父母曾祖父母、孫ひ孫、おじおば、甥姪、いとこ、養親養子、など
【家族ではない】離婚した夫や妻、連れ子、里親里子、内縁、同性のパートナー、など

でも

・ シングルマザーが産んだ後、認知を得られた子
・ 生後まもなく、児童養護施設に預けられた子
・ 配偶者以外の方から精子や卵子の提供を得て、体外受精で生まれた子

の家族は誰か、法律上・生物学上の親子関係と、当事者の認識はかなり違うはず。
今は同性のパートナーとの間に、子がいるカップルだっています。

と考えていたら、たまたま読んだ上野千鶴子さんの本に

「自分を取り巻く人間関係の、どこまでを自分の家族と考えるか」
「家族であるかないかは個々人の認識の問題で、その違いを決定する権限は個々人に備わっている

と書かれていました。

つまり、誰が家族かに「正解」はなく
「あなたの家族は誰ですか?」と聞かれ、自分が家族だと思う人が家族、それでOKだと。

確かに私も、その人の家族が誰かを
当事者以外の人が限定的に定義すること自体がナンセンスだと、感じます。

離婚後の夫婦は、たとえ家族でなくなったとしても、子の親であることに変わりはなく
ペットやロボットは物で人間関係は築けないけれど、自分が家族と思えば家族でOKなのかなと。

そう考えると、民法の「相続人」は、杓子定規で分かりやすすぎますね。

被相続人との関係性は既に破綻し、家族とは到底呼べなくても
いーち、にーい、さーん、と法定相続人の順位を数えて、遺産分割すればいいなんて、楽すぎる。

そうじゃないのにな、と思いつつ。

戸籍や血縁、家族の絆に逃げない

以前、大学院の実習の講義で、毒親に悩む子の相談事例があり
アドバイザーの教授が
「この子がどの段階で、親を捨てると判断するかだよね。捨てなきゃだよね」とおっしゃり。

「親を捨てる」というフレーズについて、考え続けていた時期がありました。

以前、「万引き家族」の映画を観た時に
「自分で選んだ方が絆って強いんじゃない」というセリフがあったのも印象的でした。

だとすると、家族の絆に頼る思いは、子→親より親→子の方が強くなりますが
(子は親との絆を選んだわけじゃない)
戸籍や血縁でしっかり繋がっている家族なら
なおさらそのつながりに甘えない努力が必要かなと思います。

夫婦も、ですね(戒め)

まとめ

「大切な家族です」という迷子の犬のチラシを見て、家族について感じたことを書きました。

上野先生の本といえば、こちらは↓昨年
研究インタビュー中にも何度か協力者の方々と、読後の感想について話題になりました。

ただ、前述の上野先生の本は、なんと28年前に書かれたご本。

「なぜ今ごろ夫婦別姓を問題にしなければならないのか、その方が不思議である。
日本ではいつから夫婦別姓でなくなったのか」という文章があって、思わず笑ってしまいました。

今もまだ問題になってるし、家族の絆がうんぬん言われてますよ、と。

-生きる・働く

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