インタビューで聞いた税理士観
大学院の研究は、ようやく18名分のインタビューを逐語録にし終えました。
インタビュー総時間が約34時間、逐語録の合計枚数が982ページと、想定の倍になり。
このペースでは1月の修士論文提出が微妙な状況です。
データ量が倍でも、1日24時間は倍にはならず。
研究テーマの主ではないものの、私のバックグラウンドが税理士なので
みなさん、税理士については特に詳しく話して下さいます。
(以前も少し、記事にしました。)
昨日も分析を続けていたところ
税理士について、こうおっしゃっている方のデータに目がとまりました。
自分が女性だからかもしれないけど、
女性の方がなんていうのかな、責任感がある。何かそのお仕事に就くにあたって、
なんとなく就いた人の割合が女性の方が少ないような気が、私はするんですね。(中略)なので、仕事としてもちろん税理士さんであられるんでしょうけども、
その前にその自分の仕事をしっかりやろうという気持ちが、何か女性の方が。
女性は「なんとなく」で税理士にはならない
弁護士の関根稔先生は、過去にブログやご著書でこんな指摘をされていますが
男女で税理士にどんな違いがあるか。
私は分かりませんし、女性の方が責任感があるというデータは、おそらくないはずです。
ただ、女性の方が「なんとなく」でその職業に就いた人の割合が少なそう。
その感覚は分かります。
個体差ではなく、社会的な背景や家庭の事情から
女性は男性より「選ぶ・捨てる」を迫られる機会が多いからです。
今より昔は、特に。
なんとなくでは、仕事を選ばず(選べず)
何らかを取捨選択し、選んでいる方が大半だと思います。
私も、なんとなくで税理士になったわけではないけれど
幼い頃から「税理士になりたい!」と、心に決めていたわけでもなく
ある意味、消去法でした。
社会に出てから
「女性でも、差別されない職業は何だろう」
「結婚・出産しても、続けられる仕事は何だろう」
「コネやカネや灰色の脳細胞がない自分でも、取れる資格は何だろう」
とぐるぐるぐるぐる考えて。
少し背伸びし生きるのは、楽ではないけれど楽しい
ただ、消去法にもいろいろあります。
税理士に「でも」なるか
税理士に「しか」なれないな
税理士に「なら」なれるかも
私は「なら」の消去法です。
だから、なんとなくではなく、少し背伸びし選んだ消去法ですね。
そうやって決めた道でも、しんどいながら続けていると
収入を得られ、お客さまから感謝され、周りからも評価され。
仕事への意欲や楽しさは、結果として後からついてきました。
なので、最初からポジティブにやりたい仕事を探せず、消去法だったとしても
少し背伸びし探せば、意外に上手くいく気がします。
まとめ
今まさに、苦労している研究もしかり。
「このテーマなら、心理学素人の私にもできるかも」という最初の背伸びが
「これは私じゃないとできない」という今の思い込み(勘違い)につながっているような。
まあ、黒板のメッセージのように
自分の望む人生を創り、毎日幸せを感じて生きられるかは自分次第だし
それをできるのは自分だけですから。
ひとりごと
黒板は、事務所ビルの1階にある英会話教室の看板です。
アートやコラージュをやりながら英語を学べるらしく、いつも子どもたちでにぎわっています。
コラージュは、私も昨年、大学院の講義(グループプロセス)で作りました。
本来は、手許の婦人画報を切り抜き、好きなもので埋め尽くす、はずが
タイムオーバーで埋め尽くせず、でした。