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資産運用。まずは「72の法則」から

税・お金

「72の法則」ってご存じですか?

72を利率で割ると、資産が倍になるまでの大まかな年数が分かるという法則です。

資産運用の基礎の基礎になります。

※↑資産運用に興味がなければ、読まなくても大丈夫 ^^

目次

72の法則とは

たとえば「72÷1=72」なので、利率1%で運用すると、今ある資産は約72年で2倍になります。

同様に

利率2%なら、72÷2=36なので、約36年で2倍
利率3%なら、72÷3=24なので、約24年で2倍
利率4%なら、72÷4=18なので、約18年で2倍
利率5%なら、72÷5≒14なので、約14年で2倍

ざっくりこんなイメージです。

仮に今、1000万円の貯金があるとして
これを利率2%で運用すれば、約36年後には自動的に2倍の2000万円になります。

この「72の法則」、私は証券会社に入社したばかりのころ
PB部の部長さんに「福田さん、『72の法則』って知ってる?」と聞かれ(←当然、知らない)
教えていただき、初めて知りました。

資産が2倍になる条件

ただし、これには条件があります。

それは「途中で引き出しちゃダメ(解約もダメ)」だということ。
複利での運用が条件だからです。

「複利」とは、元本が雪だるま式に増えていく運用方法のこと。

今年もらった利息を引き出さなければ、来年はその利息も元本になり、元本が増えます。
そうすれば、増えた元本にさらに利息がつきますので

1000万円を、利率2%で運用し続ければ
2年目には、元本が1020万円に
3年目には、元本が10,404,000円に
4年目には、元本が10,612,080円、となり。

資産の増えるスピードがより増して、36年後には2倍の2000万円になるのです。

まとめ

以上、72を利率で割ると、資産が倍になるまでの大まかな年数が分かるという
「72の法則」について、でした。

ちなみに「相続したお金をどうしたらいいか」というご相談は、多いです。特に女性から。

自分の老後のため、子どもに残すため、運用した方がいいとは思う。
でも、勉強してからじゃないと怖いし、よく分からないから定期預金のままにしている。

みたいな。

もちろん、運用に興味があれば、勉強してもいいですが
そうじゃなければひとまず、ネット証券に口座を開き
個人向け国債とインデックスファンドにしておけばいいような。

メガバンクの定期預金は金利0.002%なので、36000年たたないと2倍になりませんが
2%で運用できれば、36年で2倍になりますので。

でも、銀行の窓口でそうすすめられ、お客様がそこで投資信託を買ってしまうと困ります!

なので、そんなご相談の最初には、この「72の法則」の話をしたりしています。

-税・お金

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