「就職先を選べない」の意味
今後の労働市場について、民間のシンクタンクの方の話を聞く機会がありました。
2040年には、1,100万人の働き手不足が予測されているそうで
機械化や自動化、女性やシニア活用に加え
「ワーキッシュアクト(本業以外の様々な社会的活動を、働き手不足に活かすこと)」
などの活用が、提案されていました。
労働供給制約の突破口、ワーキッシュアクトとは何か/リクルートワークス研究所
ただ、既にどの企業も人材不足なので、特に若手は新卒・中途どちらも争奪戦だとのこと。
逆に、応募者は内定をもらいやすくなっているので
複数内定後、どちらの企業に行くかを決められずに悩み
その段階になってから、人材紹介会社に相談する方も増えているそうです。
直近の40年間で
新卒の求人倍率が最も低かったのが、2000年の0.99倍で、
次に低かったのが、私が新卒だった1996年の1.08倍でした。
「就職先を選べない」の意味も、ずいぶん変化しています。
情報量が多すぎる
でも、選択肢は多ければ多いほどいい、わけでもないですよね。
自宅フルリノベでも、選ばなきゃいけないことが多すぎて、
家のパーツから、家具選びまで
機能、デザイン、価格、ブランド、色、素材。
楽しむつもりが、プチノイローゼになりかけました。
建築士さんが予算と好みに合わせて、選択肢を絞ってくれていたのに
今はネットでいくらでも、追加「情報」を探せてしまいます。
どれがベストかを検討しようと
公式HPだけじゃなく、建築やインテリアのプロや実際に使った人の口コミも見始めると…
情報量が多すぎて(しかも、真逆の意見があったりで)、
夜な夜な混乱し、ガックリしてました。
自分がこんなに「選べない」人だとは、思っていなかったので。
あと家具は、値引率がメーカーによって違いすぎます。
10%から30数%引きまで。定価販売は皆無でした。
仕事柄、減価償却的な考え方をするので、買ったものの利用頻度にはこだわるし
その意味でのコスパは重視します。
ただ、私は気に入ったものを作っている企業やサービスに対しては
ちゃんと「適正原価+適正利益」を払って応援したくて。
だから、それをそのまま定価にしてほしいのに…と、値引きの不明瞭さにもモヤモヤしてました。
選ぶスキルを磨くには
意外にも、夫の家具選びへのスタンスが参考になりました。
・ タイムリミットを守る(必ず今日決める)
・ ベストを選ぼうとしない(まあ気に入って、予算内ならOK)
その2点です。
彼は「枠」は自分で決めるけど、細部にはこだわらない人。
今日行った4つのお店の中なら、ここかここ。
それ以外のお店はイメージじゃない。
その2つのお店にあったもので、予算内に収まるなら僕はどれでもいい、みたいな。
私は、どちらも欠けています。
可能な限り時間をかけて、ベストを選ぼうとしてしまうので…
選択肢や情報が増えて「選べない」人は
「時間を区切ること」「ベターでよしとする」を心がける必要がありますね。