IQはフツーでもEQを伸ばして上手に生きる

生きる

先週の未来経営塾のテーマは「人事・労務・コミュニケーション」でした。

急成長中の中小企業には、人事労務の問題点が(も)山積みです。

「入退社が多い」「部門の改廃や担当業務の変更が激しい」
「組織図がなく業務分掌の管理がされてない」「残業が異常に多い」
「人事考課システムや給与体系がない」 「階層別の研修制度がない」etc

その上、給料も劣るときたら、シューカツ生が大企業を目指すのも当然でしょう。

しかもそういった会社の社長ほど、短気な人が多いのがさらに問題…

従業員に
「社長がそういうならしゃーないなー。よし、やったるか」と頑張ってもらうには
従業員との上手なコミュニケーションが何より大切だからです。

そこで、講義で紹介されたのがこの本

会社を伸ばすには、リーダーのEQがカギになりそうです。

EQ=emotional quotient(こころの知能指数)とは、
知能テストで測定されるIQ=Intelligence quotient(知能指数)とは違う「頭の良さ」で
「自分自身の感情や他人との関係をうまく処理する能力」のこと。

学校のテストや知能検査など、広く世間で信用されている頭の良さの基準は
実際にその人が社会に出て、成功するかどうかの基準にはならない。

幸せな人生を送れるか、世の中に役立つ人間になれるかを決定する要素でないことは
心理学の公然の秘密だそう。

もちろん、全体で見れば、IQと生活水準の間に相関関係はあるけれど
人生の成功にIQが与える影響は、多く見積もっても20%程度だとのこと。

それよりも、感情をコントロールする自制心や
他者に共感し協調する能力であるEQで、人生に差がつくらしく。

アタマのよさは、たった2割でいいのかー♪よかった。

脳の話も多く、訳書でやや読みにくいですが
こどもの教育に携わる方やママたちは一読してほしいかも。

こどもの能力を、画一的な側面(学力)だけで測って評価し、順位づけせず
対人技術に優れているとか
人の気持ちに共感する能力にたけているといったEQを、
見つけて伸ばす仕組みがあったら?

自分に合っていて、楽しく、充実し
そこそこ(以上)稼げる、世の中に役立てる道はたくさんあり
本人がそれを見つけて伸ばす一助になると思うからです。

税理士だっていろんな働き方があり、EQ次第で道はゴマンとありますから。

**********

27刷/32万部になりました。なんだかもう、よく分からない部数です。

アマゾンには、「父が亡くなった時に兄妹で同じものを購入しました。
同じ本を見て話せるように、同じものを持っていてよかったです」という
一家に1冊ならぬ、一家に2冊という大変ありがたいコメントも。

活用頂き、本当にありがとうございます(*^_^*)

-生きる
-

関連記事

「セカンドオピニオン」を否定しない理由

セカンドオピニオンを否定していません。 というより、おすすめしています。 その理由をまとめてみました。 目次1 セカンドオピニオンとは2 セカンドオピニオンを否定しない理由2.1 事実は1つでも、意見 …

体は食べたもの、心は見聞きしたものでできている

体は自分が「食べたもの」、心は「見聞きしたもの」でできています。 来年も、体と心、両方の声に耳を傾けながら、健やかに育てていこうと思います。 目次1 体は自分が食べたもの、心は見聞きしたものでできてい …

大切な日に連絡をもらうとうれしい。覚えていてくれてもいなくても

※今朝の日経新聞に広告を出していただきました。自由国民社さん、ありがとうございます。 目次1 一周忌にお花を贈る習慣2 リマインダーは大事。でも義務にしたくない3 連絡をもらう側なら、相手がリマインダ …

散りゆく桜

私の事務所は、千鳥ヶ淵近くの靖国通り沿いにあり 桜が満開になるこの時期は、毎年、お花見の人で大賑わい。 仕事中でも、デスクに座ったまま後ろを振り返ると… こんな感じで楽しめるのが、秘かな自慢です^^ …

適度に恐れ、過度に恐れない

目次1 女性の自己評価は常に2割引き2 「私は自信があります」3 言い切るだけで、相手に安心感を与えられるなら4 ひとりごと 女性の自己評価は常に2割引き 日経電子版で「思い上がれない女性たち」という …