日本家族心理学会の年次大会に参加

心理学・カウンセリング

先日、日本家族心理学会の年次大会に参加してきました。

日本家族心理学会の年次大会に参加

場所が三重県だったので、ウェブ参加にしようか迷いましたが

初参加だし3連休だしと、えいっと足を延ばし
2日間、会場を回り、事例発表やシンポジウムなどを聞いてきました。

会場の鈴鹿医療科学大学は医療・福祉の総合大学だそうで

キャンパス内には、鍼灸の治療センターやこころのクリニックなどが点在してました。

家族相談は、私も日常的に受けていますが
そうはいっても「相続」は、世の中全体で見れば恵まれた方の恵まれた悩みです。

なので、実際の臨床現場で
本当に厳しい状況にある家族を支援している方々の話は、貴重でした。

(もちろん、守秘義務厳守の紙にサインしてから拝聴しています)

発表者への、座長や会場からの質問、意見、ディスカッションも活発でした。

といっても私は、飛び交っている知らない用語をググりながら聞いているだけ、でしたが…

今日、動画とレジュメが学会のサイトにアップされていたので
週末にゆっくり見返そうと思います。

「父娘」関係の重要性が増している

中でも面白いなと思ったのが
「父娘」関係の重要性が増している、という話題です。

親子研究は、もともと「母子」の愛着に関するものが多く
「父と息子」についても、フロイトのエディプスコンプレックスがありますが

「父と娘」の関係は、父の家庭内の存在感が薄いせいか、「母と娘」に比べ研究が少ないそう。
(分析しても影響力が弱く、結果から除外されて表には出てこず、かもですが)

ただ近年は、夫婦共働きで育児コミットする父親が増えた結果、
父親の家庭内での役割も増していたり

さらに、結婚・出産後も働き続ける女性が一般的になったので
娘は進学や就職について、父親に相談し意見を聞くようになっていたり
(母親より父親の方が、ビジネスの世界には詳しいことが多いので)

父と娘の関係が変わりつつあると、いろいろな角度からの話を聞けました。

お父さん方は、今後ますます責任重大なんですね。

それに今までは
両親が離婚すると、子は母親と同居して、単独親権のことが多かったはずですが

いよいよ今年「共同親権」の法律が成立して、
近い将来には、離婚後も父親が親権を担い続けるので

別居している父と娘との関係も、今までとはかなり変わっていくんだと思います。

源家族では娘の私も
この年次大会に参加した後、父娘関係の研究をいくつか読んでみました。

今夜は父に電話しようかな、と思います。

-心理学・カウンセリング

関連記事

認知症についてゆるく知るためのおすすめ映画&本

認知症は、けっして特別な病気ではありません。 女性なら80代後半で44%、90代前半で65%の方が発症します。 今はコロナの影響で、外出や人との交流を控える方が多く 高齢者はフレイル(加齢による心身の …

HSPを正しく知るには『HSPの心理学』本がおすすめ

HSPに関心のある方が、HSPのことを正しく知って日常生活や仕事に生かすには 『HSPの心理学』飯村周平(金子書房)がおすすめです。 目次1 HSPあるある(よくある誤解)2 研究にもとづいたHSPの …

話しベタでも大丈夫。話せる人は多いけど聴ける人は少ない

※フォーシーズンズホテル大手町 PIGNETO 2回目ワクチン接種当日(30分後) 目次1 話し方は学ぶけど、ふつう聞き方は学ばない2 「話す」は結局「聞く」につながる3 プロのカウンセラーの技はすご …

「10分間瞑想」のススメ。毎日が穏やかで健やかに

目次1 10分間瞑想のススメ2 10分間瞑想のやり方3 10分間瞑想の効果3.1 自分に戻ってこられる3.2 体や心の不調に気づける3.3 よかったこと、悪かったことにとらわれにくくなる4 「瞑想なん …

問題児なのは本人のせい?家族のせい?

目次1 問題児の取り分を減らしたい、は正義?2 問題児はあくまで仮3 個人ではなく家族ベースで理解する4 ジョイニング・多方面への肩入れ 問題児の取り分を減らしたい、は正義? 「特定の誰かの取り分を減 …