筑波のカウンセリング学位プログラムの受験には、過去問の分析が効果的です。
私の分析方法について、まとめてみます。
目次
過去問を分析すべき理由
筑波の入試は、一次の書類審査と論述試験(筆記)の結果で、二次の口述に進めるかが決まります。
なので、まずは筆記をパスしなければなりません。
HPには「カウンセリングや心理学に関する知識、論理的思考力、研究立案能力を問う専門科目に関する試験」とありますが、これだけでは何をどう準備をしたらいいのか分かりません。
※出典:筑波大学 カウンセリング学位プログラム(博士前期課程)募集要項
敵を知らないと戦えないのは、税理士やFPなどの資格試験と同じです。
ぜひ一度、過去問には目を通しておきましょう。
幸い筑波のHPには、直近3年分の過去問が公開されています。
私の受験当時KALSには、その前5年分の過去問もあったので、私は計8年分に目を通せました。
その結果、「出題形式」は大体毎年同じで、問題1~3を2時間で回答する形だということが判明。
事前にこれを知っておくだけで、ずいぶん気が楽になります。
と同時に、全部を時間内に回答するには、相当なスピードがいるという心構えもできました。
過去問からわかった出題形式と出題傾向
以下、過去の出題形式と出題傾向です。
問題1
問題1は、用語説明です。7つの語を各100~200字で回答します。
私は過去8年分の出題傾向をエクセルにまとめ、どの分野から出やすいか分析しました。
ちゃんと勉強する前なので、内容は間違ってるかもですが。
あくまで目的は、出題傾向の把握です。
私の受けた2020年度は、①形式的操作期 ②分散と標準偏差 ③集団成極化(集団極性化) ④自己一致 ⑤境界性パーソナリティ障害 ⑥人的資源管理 ⑦内発的動機づけ、の7語が出題されました。
見たら、即書く!のは、税理士試験の個別理論問題と似ています。
問題2
問題2は、要約と論述です。
書籍や随筆の一節を読み、200字程度の要約と400字程度の論述(あなたの意見を述べなさい)が求められます。
私の受けた2020年度も同じ形式でした。
問題3
問題3は、論述です。
省庁などの公的データから表やグラフが4つ程度示され、300~400字程度の論述2題が課されます。
私の受けた2020年度は、国立社会保障・人口問題研究所のデータをもとに、300字×2題の論述でした。
以上、出題傾向が変わる可能性はありますが、求められる資質が大きく変わらなければ、ひとまずは過去問の出題形式や出題傾向に沿って対策するのが、合格への一番の近道だと思います。
出題形式・出題傾向をふまえた私の対策
問題1の対策
問題1は、以下を参考に、150~200字でまとめる練習をしました。
・KALSの講義テキスト
・KALSの市販本2冊↓
公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード120 心理学編 第2版 (KS心理学専門書)
公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード25 心理統計編 (KS心理学専門書)
・過去問の問題1で出題された語(上記エクセル)
上手くまとめられなさそうな語は、原稿用紙に書いて、練習・暗記しました。
問題2の対策
著作権の関係で、過去問では問題文しか分かりません。
なので、日経新聞朝刊の社説を、200字で要約し、400字で自分の意見を書く練習をしました。
この本は本当に役に立ちました。
大学院・大学編入学 社会人入試の小論文 改訂版 思考のメソッドとまとめ方
問題3の対策
過去問を解きました。それ以上の対策をする時間はなかったです。
問題2と3については本当に自信がなかったので、せめて解き方だけは整理して、頭に叩き込んでおこうと、メモを作りました。
問題用紙、回答用紙と共に配られる、白紙の使い方まで練習したり。
まとめ
何はともあれ、過去問は必ず見ておくことをおすすめします。
初学者なら、上記の対策で一定のレベルまでは達すると思います。
ただ、大学で心理学を専攻した方やお仕事が心理職の方は、もっと効果的な過去問の活用法があるかもしれません。