「女性税理士」、独立開業後の歩き方

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税理士の男女比は、約9対1(日本税理士会連合会/税理士実態調査報告書より)。
いまだに、女性が非常に少ない業界です。

独立開業している人はさらに少なく、「どうやって食べていってるの?」と聞かれることも。

そこで、同業の友人のことも思い浮かべつつ、女性税理士の独立開業後の歩き方をまとめてみました。

 

女性開業税理士の営業法。どうやって食べていってるの?

みんないろいろな方法で、自分の魅力を活かし、活躍しています。

共通点は、女性税理士が少ない=一応は目立つ、ということでしょうか。

1. バリバリ営業マン型

金融機関や不動産会社、他士業との人脈の輪を広げていく、いわゆる「営業マン」タイプです。

顧客向けセミナーの講師をする、営業マンの税務相談窓口になる、客先に同行する、などしながら
担当者と信頼関係を築ければ、顧問先や税務申告の紹介を受けられるようになります。

2. 地域密着型

自宅や実家の近くに事務所を構え、地域の様々な活動に参加し、委員や役員を引き受けたり。

そして、地域での認知度が徐々にアップすると、顧問先や税務申告の紹介や依頼が増えます。

3. 二代目型

親が開業税理士で、事務所を継ぐパターンです。

高齢を理由に引退する他の開業税理士から、事務所と補助スタッフを引き継ぐケースもあります。

4. 越境コンサル型

決算や申告といった従来の税理士業務にとらわれず、幅広くコンサルタントとして活動します。

場合によっては、普通の顧問税理士より、高い報酬を得られることもあります。
公認会計士兼税理士や、ネット集客型の税理士に多いです。

5. FP・執筆・講演型

税務に限らず法律やマネーなどの周辺領域も含めた、執筆や講演を行います。

社労士やFPなど、他の資格も保有しているケースがあり
原稿料や講演料で稼ぐというより、それらで知名度が上がることにより、
申告や相談の依頼が幅広く舞い込むようになります。

女性は「所属税理士」が多い

税理士は、以下のいずれかの区分で、登録しなければならないことになっています。

開業税理士

自分の名前で事務所を構えている税理士です。

イメージは、フリーランス(今の私です)。

所属税理士

税理士法人や個人事務所に勤めている税理士です。

イメージは、サラリーマン(以前の私です)。

社員税理士

税理士法人の代表社員です。
イメージは、会社の役員になります。

各区分ごとの女性の割合は?

各区分ごとに女性の占める割合を比べてみると

・ 「開業税理士」は100人中10人が女性
・ 「所属税理士」は100人中30人が女性
・ 「社員税理士」は100人中14人が女性

で、組織に属している女性税理士の方が多くなっています。

以前の私もそうでしたが、組織に属していた方が

・ 税理士の本来業務に集中できる
・ より幅広い案件に関われる

と考えている人が多いのかもしれません。

自分のいろんな良さを自由に伸ばせるのがフリーランス

一方、所属税理士や社員税理士の状態では、できない仕事もたくさんあります。

たとえば
・ 税理士業務以外のこと
・ 赤字になる業務
などがその典型例ですね。

でも、開業税理士は税理士資格「も」持っている、単なるフリーランスなので
自分の気持ちに忠実に、人から求められることや、採算度外視でもやってみたいことがあれば
どんどんチャレンジできるのがいいところ。

また、今は人材不足が恒常化しているため
組織に属さなくても、プロジェクトごとに多様な仕事に参画できる機会が、意外に多いと感じます。

職人である以上、専門分野から離れすぎてはダメですが
職人が「個人拡張」した状態が、今の時代的には理想形かもしれません。

税理士は、会計や税法以外に、会社法や民法、不動産や金融の知識などを持っています。

だからこそ、経営者や富裕層から、普通の家庭の主婦の方まで
幅広い層の方々をいろんな側面からサポートでき

専門知識以外にも、人それぞれ、いろんな良さをたくさん持っていますので
それを自由に思いっきり伸ばせるのが、フリーランスである開業税理士の醍醐味だと実感しています!

ひとりごと

私も執筆しているこの本にも、いろんなタイプの税理士が載っています。
ご興味のある方は、ぜひ。

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