相続税を計算するため、上場株式の「1株あたり株価」のデータを取得したところ
円ではなく 銭 単位(小数点以下第2位)で、株価が記載されていました。
「あれ?」と一瞬思ったものの、そういえば今年の7月22日から
TOPIX100の構成銘柄の株価 には
1円未満の「呼値(よびね)」の単位が適用されていたのです。
そういえば、税理士会のデータ通信協同組合からお知らせFAXが届いていたような(^_^;)
「呼値」とは、株式や債券などを注文する際の値段のこと。
呼値の刻みは、各銘柄の株価の範囲によりますが
従来は、1円未満になることはありませんでした。
これが、TOPIX100の構成銘柄は、1,000円以下の値段帯で0.1円、
1,000円超3,000円以下の値段帯で0.5円に変わっています。
ただし、売買単位は100株又は1,000株なので、
1株あたりの株価に1円未満の端数があっても、実際の売買代金に1円未満の端数は生じません。
呼値の刻みが細かくなれば、
成行で買い注文するなら、200円と201円の間の価格でも売買が成立し
買い手にとっては、より低い価格で買えるというメリットあり。
また、指値で注文するなら、円未満でも買い注文が入れられるので、
様子を見つつ臨機応変に指値を選べます。
ただし、あくまでこれは株式を売買する場合の話。
相続税の計算上は、国税庁から公表されている上場株式の評価明細書に
「各欄の金額は、各欄の表示単位未満の端数を切り捨てます。」と、いまだ書かれています。
各欄の表示単位は円のため、評価明細書に従えば、従来通り、円未満は切り捨てるしかありません。
これ、今後どうなるのかな?