「子どもがいないので、老後が心配」
お客様も友人も、独身やDINKSの方はそう言います。
でも、子どもがいなくても、老後の不安は「ゆるいつながり」を大切にすることで解消できます。
「家族」が呪縛になることも
自分の老後を、誰に託したいですか?
実際の介護はプロに任せるとしても、やはり妻や子どもなどの「家族」を頼るのが一般的です。
法律上も、配偶者、親、子ども、孫、兄弟には、扶養の義務が課されています。
費用もかからず、一番親身に面倒をみてくれます。
でも、無条件で頼れる間柄だからこそ、一方の甘えが、一方にとっての呪縛となり、苦しんでいる方も中にはいます。
貨幣経済から価値経済へ。老後不安も「つながり」で解消できる
堀江 貴文,落合 陽一 SBクリエイティブ 2018-04-05
この本で、堀江貴文さんは「お金を貯めずに、信用を貯めろ」と語っていました。
「貨幣経済」から、「価値経済」へのシフトです。
そもそもお金は、本来、価値交換のための単なるツールにすぎない。
お互いの価値をシェアし合える人間関係を持っていれば、お金がなくても、つながりの中で価値を交換し合って生きていける、そんな内容でした。
これは、仕事に限らず、老後不安へのヒントにもなります。
安心できる老後のために、まず必要なものとして思い浮かぶのが「お金」。
これが、貨幣経済です。
でも、お金はなくても「ゆるいつながり」があれば、お互いに負担にならない範囲で助け合えます。
貨幣を介在しない協力関係、これが、価値経済です。
「ゆるいつながり」を育てるには、「お金」を貯めるのとは違い、価値を認め合う努力も必要です。また、時間もそれなりにかかります。
でも、地道にそれを続ければ、家族がいなくても老後不安は解消できます。
ゆるいつながりをイメージすると…
この図は、数年前に、私が自分のために書いた図です。
いろいろなことが、不安になっていた時期でした。
価値経済という言葉にはピンとこなくても、たとえば「ゆるいつながり」がこんなイメージだとすると
自分の周りには家族がいて、親戚がいて、友人がいて、知り合いがいる。
そして輪の外には、今は他人かもしれないけれど、これからの人生で出会う人たちがいる。
ゆるいつながりの中にいる人が困っていたら、無理のない範囲で手助けし合う。
私に限らず、きっと誰もがそうしているはずだから、地道に自分の輪を大切に生きていけば、大丈夫そうだという気持ちになり、安心したのです。
(どちらかというと、ネガティブで心配性なものですから)
将来への不安を持ちすぎないことは、幸せに生きるための最大の秘訣です。
ひとりごと
東京駅の改札近くのお花屋さんで、男性がバラの花を一輪、買っているのを見かけました。
花束もうれしいけど、一輪もステキ。
どんなシチュエーションなんだろう、と妄想を膨らましつつ…