10年間の未来経営塾を終えて

生きる

10年前にはじまった未来経営塾が、今月、10期生の修了をもって終了します。

その10周年の記念講演・記念パーティーに参加しました。


※パーティーの最後まで残って下さった社長たちと記念撮影

社長同士がつながる場をつくりたい

この塾について安本は、

自分が社長に何かを「教える」というより
社長という立場は孤独で、悩みや弱みをシェアできる場がないから

社長同士がフラットにつながり、切磋琢磨し合える場をつくりたい、
自分は刺激を与えるだけでいい、

と、最初からずっと言っていました。

だから、上場準備に入り、実際に上場する会社が何社も出て、
それはそれでうれしかったと思いますが

でも、社長たちが期を超えて交流し
他の塾生からヒントを得て、自然発火して新規事業をはじめたり
さらに、化学変化するように、互いにコラボするなど

現役生とOBの垣根を超えた交流が続き
10年を経て、塾が想像していたものを超える場になったことに

とてもほっとしていたようです。

なので、それは塾に入って下さった社長たちや
事務局のみなさんのおかげ、というようなことを、

私からは最後に、お礼として述べさせていただきました。

社長の抱える課題は万国共通

また、私は塾の1~5期まで
しかもオブザーバーとしてしか参加していませんが

社長の抱える課題って、万国共通だなと感じることが多かったです。

塾では毎回、社長が自社分析した結果をプレゼンし
全員でディスカッションし合っていました。

会社の業種や規模、社歴や社長の年齢もバラバラで
個別具体的な課題はほぼ違い、

さらに最初は、自社(自分の業界や顧客、事業)の特殊性を
課題の原因や解決が難しい理由にする社長もいましたが、

どの事業にも携わっていない私の目には
「それって本質的な問題は同じに見える」と感じることが結構ありました。

それは、私が税理士で
過去に多様な企業を見てきて、さらに数字に長けているからかもしれませんが。

ただ、最終的には社長たちも
MBAのように有名な大企業を机上分析し、自社を振り返るより

まず、自社を分析し
そして、同じく発展途上にある他の塾生の自社分析を聞くことで

自社の課題の本質に気づいたり、
枝葉の課題をより抽象化して解決策を考えるのに、塾は役立っていたんだと思います。

伸びている会社が多いということはきっと…

税理士にできること

そう考えると、税理士は

多種多様な顧問先に日々接しているから
顧問先の課題の本質や共通点を、抽象化して理解できるし(業種特化型でない限り)

さらにそれを数字で綿密に解釈でき、法令順守で社長に語れるし(数字や法に弱い税理士はいない)

価値判断の基準も堅実だし(向こう見ずで朝礼暮改な税理士はあまりいない)

お役立ち能力が、もっともっとあるのになあ、と
つい思ってしまうのでした。

最後に
事務局として長年、塾を支えてくださった
ベタープレイスグッドウェーブのみなさん、本当にありがとうございました。

どちらも社名が企業理念。
さらにもっと、よりよい場所とよい波を、つくる企業になってください!

-生きる

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