Q「初学者は受験予備校に通った方がいいですか」
A「同期には、独学で合格している方もいます。
でも、心理学部出身や心理職でない初学者が短期間で合格したいなら
受験予備校は効率的に学べるので、おすすめです」
私のKALS活用スケジュール
私はズブの素人だったので、受験予備校(河合塾KALS)のお世話になりました。
税理士試験同様、受験勉強は短期間にとどめる方が、性に合っていると思ったからです。
平成30年10月に、KALSの心理系大学院パーフェクトコースに申し込み
翌年、令和1年8月の受験を目指し、勉強を始めました。
受験前年11月から、受験年3月初旬まで
当たり前ですが、テキストを見てもまったくチンプンカンプンだったので
まず11月から、初学者向けの
・心理学概論(入門編)
・心理統計学
の講義(毎回120分)を週1ペース、オンデマンドでWeb受講し始めました。
確定申告が終わるまでは、これだけで精一杯。
深夜に倍速で、ハイボール片手にノートを取りながら(半分寝ながら)みました。
毎回の宿題までは、知識がなさ過ぎて、とてもこなせず。
それでもくじけず続けられたのは、講師の坂井剛先生の講義が本当に分かりやすかったおかげです。
受験年3月初旬以降
確定申告の目途がついた3月初旬以降に、正規のスケジュールからはかなり遅れて
・心理学(心理学概論の発展版)
の講義を学び始めました。
ただ、この科目はWeb受講の制度がなく、通学は時間的に難しかったので
対面講義を録画したものを、KALS校内の専用ブースで数回分ずつまとめて視聴しました。
全20回分を視聴し終えたのは、視聴できる期限ギリギリの3月末だったと思います。
・論述トレーニング
の講義を受ける余裕はありませんでしたが、
テキストは、7,8月の直前期、要約や論述問題の練習をする際にかなり参考になりました。
ちなみに、パーフェクトコースの中に含まれていた
・心理系英語
・臨床心理学論述演習
は、講義には出ず、内容にも手をつけていません。
単科ではなくコースにした理由
必要な科目だけを単科で受講した方が、受講料は若干安かったと思います。
筑波は英語が不要ですから、その選択肢もあり、です。
ただ、研究計画書の対面指導が受けられるのはコース生だけだったので、私はコースにしました。
筑波は、一次の書類審査60点+筆記試験100点の合計で、二次の口述に進めるかが決まります。
提出書類のうち、職務経歴書と志望理由書は自力で書けそうでしたが
研究計画書なんてまず無理です。
内容以前に、論文の「お作法」すら知りませんので。
これも、前述の坂井先生に対面で指導して頂き、なんとか形になりました
今読み返すと目を覆いたくなるような内容ですが。
その他、KALSでよかった点・足りない点
社会心理学の分野や、研究計画書の書き方については
テキストとは別にプリントが何十枚も配られ、それがとても参考になりました。
社会心理学は、筑波の過去問で頻出だったため、市販の書籍も買いました。
ただ、網羅性や分かりやすさの点で、受験向きではなかったような。
注意点は、KALSはあくまで公認心理士・臨床心理師指定大学院の受験予備校なので
カウンセリング分野は、カリキュラムだけでは不足しています。
過去問を細かく見始めてから、そのことに気づき、
慌ててアイヴィのマイクロカウンセリングに関する知識などを詰め込みました。
とはいえ、KALSに通わなければ、絶対に1年弱では合格できなかったはず。
十分に活用できたとは到底言い難いですが、心から感謝しています。
ひとりごと
今日は税理士試験の初日なんですね。Twitterを見て知りました。
受験生のみなさんの今までの努力が、十分に発揮できますように。
当時私は、父が単身赴任中だった福岡会場で受験しました。
受験生が東京ほど多くなく、全体的にのんびりした雰囲気だったような。
初年度は、簿・財・消を受験し、疲れ果てた足で中洲に向かい、父と合流。
その時のお寿司の味は忘れてしまいましたが、やりきった安堵感だけは鮮明に覚えています。