リノベ前のご近所挨拶
フルリノベの騒音は「すさまじい(ので苦情が来るかも)」と聞いていたので
マンションの上下左右、斜め上下で接しているお宅には
事前に直接、工事内容やスケジュールを説明しに伺いました。
ドキドキしながら…
でも、同行した建築士さんや工事業者さんから
「こんなケースはまれ」と言われるくらい
「うちもやりたい」「完成したら見せていただけますか」
「ぜひぜひ」といった感じで、拍子抜け。
近所づきあい、と呼べるほどのものはなくても
普段から気持ちよくあいさつや立ち話をする関係は、大事だと痛感しました。
「おたがいさまですから」と言われて
そのときに
「おたがいさまですから」と何度もおっしゃり、持参したお菓子も固辞されたお宅があり。
「おたがいさま」って
自分は普段あまり口にしないけど、それってなんでだろう…とひっかかってました。
使うシチュエーションは、まあまああるのに。
そこで、広辞苑をひいたら
御互い様:互いに同様であるという意
とあり、その理由が判明。
私は「おたがいさま」を
字面通り、「互いに同様=自分も同じ」とフラットには受け止めてなくて
今、こちらに不利益のあることを受け入れる、のように
自己犠牲的で、やや上から目線っぽくなる言葉だととらえていたからでした。
誰になら「おたがいさま」と思えるか
じゃあ誰になら、正しい意味で「おたがいさま」だと思えるか。
まず、自分と立場や環境が似ている、半径数メートル以内の人。
生きやすく生きるには、今回のご近所さんもしかりで
この「自分と同じだと感じられる」人の枠を無理せず広げ、ゆるく保つことが大事です。
でも逆に
かなり近い関係で、本来は「おたがいさま」なのに、
そう思えないからしんどいケースもあるよな、と思ったんですよね。
夫婦やきょうだいなど、本来は「互いに同様」のはずなのに、実際は違い
片方は「おたがいさまでしょ」と思っているのに
他方は「とんでもない」と受け止めている
負債の天秤が片方にうんと傾いているケースとか。
だから、おたがいさまの範囲は広い方がいいけれど
肝心なときに、枠の中の近くにいる人に、同じ温度感でそう思ってもらえるかも大事かと。
年数がたつほど乖離が大きくなりますので…
「おたがいさま」の広がりとメンテナンス、どちらも大切にしたいです。