平凡さは個性。平凡さも武器

生きる

平凡さは個性

成功するには、特別な個性や能力が必要。
そう考えている人は多いと思います。

では「平凡な人」は、どうしたらいいのか。

私はすべてにおいて、人並みです。
頭も、顔も、生まれや育ちも、性格も。

もし生まれつき何かに秀でていたら、それを武器にしたのかもしれませんし

逆に、何かに強烈な劣等感があったり
ネガティブ体験をしていたら、その逆境をバネにしたのかもしれません。

毒親育ちだから、円満な家庭を築く。
ブラック企業への恨みつらみを、独立や起業のモチベーションにする、など。

幸い、私はすべてが「並」なのに
ネガティブ体験どころか、人との関係やお金、仕事内容など
様々なことに長年恵まれ続けてきました。

秀でたものはないけれど、黒歴史もまったくない

でも今は、そんな自分の平凡さこそが「個性」だと認め
無理に自分の武器探しをしていません。

「世の中を色眼鏡で見ていない」ことが武器

なぜかというと「平凡」だということは

良くも悪くも世の中を
偏りの強い色眼鏡で見ていないことを意味するから。

世の中に、絶対的な真実というものはありません。

人は何に対しても
自分のバックグラウンドに基づいた目で見て、判断をしています。

つまり「凡人の眼鏡」をかけているということは

上から優越感を持った目や、慈悲的な目で見下ろすこともなく
下から敵視して、見上げることもなく

比較的、ニュートラルな立場から
現実に起きている事象をとらえている

これは、一朝一夕に身につくものではないと思うのです。

人間である以上、透明な眼鏡を持つことはあり得ず
あくまで人との比較ではありますが。

なので、私に限らずどんなに平凡な人であっても

物事をまっすぐな視座から見られる力は
立派な個性で、得難い武器だと思います。

凡人こそ、自分の本心に従い生きる

だからこそ
自分が凡人だと思う方こそ
自分の本心に忠実に生きる方が、楽でうまくいく。そう思います。

金銭や周囲の評価に関係なく行動する「内発的動機づけ」ですね。

特別な人なら
稼げそうな方とか、流行りそうな方とか
風を読み、当たって化けることを目指すのもアリかもしれません。

でも、内発的動機づけに基づく行動は
ブレようがないし、人と比べようもない。

ただこれが、単なるひとりよがりだと
お客さまは来ないし、報酬も頂けないでしょうから

自分が磨きたい専門性と、自分の本心を掛け合わせ
相乗効果を得られることに力を注ぐ。

それが一番失敗しにくいし
自分だけの「武器」を持つことにつながると思います。

稼げそうだから、相続専門を名乗っている。
そんな方とお話したこともありますが

私は、大昔の受験生時代から民法の相続編が一番楽しくて
それが、資産税専門税理士法人に進むきっかけになり

節税やもめない相続では飽き足らず
今の相続業務を通じた家族カウンセリングの仕事につながっています。

税理士への入口である受験のときから
法人・相続で初年度合格は無理だからという声に流され
固定や国徴を選択しなくて、本当によかったです。

受験科目自体では財務諸表論が好きでしたので
証券会社を辞めてからずいぶんたった今でも
EDINETで、上場企業の有価証券報告書などを見てブツブツ言うのが
自分のパーソナルファイナンスや、人へのアドバイスに役立っています。

余談ですが
親子4人暮らしで主婦をしている方も(私の友人にも多くいます)
一見、平凡な人生に見えますが

いまや、それを築き継続することは、並大抵のことではありません。

ものすごい個性で武器だよと、声を大にして言いたいです!
(私はそれを築けなかった人なので)

凡人こそ、周囲に惑わされずにいきましょう。

おわりに

今日、49歳になりました。

自宅に花束が届き「誰から?」と思ったら
今夜、会食で不在の夫から
「罪滅ぼし」とのメッセージカード入り。

罪人め。

-生きる

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