目次
「ちょっと教えて」にどう応えるか
たとえば、上司や同僚、部下からの「ちょっと教えて」「ちょっと聞いてもいい?」
もし会社勤めなら、組織全体がスムーズに進むことも自分の役割のひとつです。
なので、手を止めて答えるでしょう。
でも、独立後は「ちょっと=タダで」を意味します。
厚意で応えたいし、「ちょっと」が実際の案件につながることもある。
ただ毎回気軽に応じると、手許の仕事が進まず自分の首をしめてしまいます。
それに、税務相談は有償・無償を問わず税理士の独占業務ですが、
中途半端な情報に基づき回答すると、何かあったときの責任問題にもなりかねません。
そこで開業後13年を経て、今は相手との関係性に合わせ、こんな風に対処しています。
相手との関係性別 対処法
顧問先や親しい友人
無償で対応します。
無償では時間的に厳しい場合は、「対応にかかる時間に応じてご請求していいですか」と聞きますし、そう聞かなくても相手から言ってくれることが大半です。
友人である士業(弁護士・司法書士・税理士)、FPなど
お互いに仕事を頼む・頼まれるの関係性がある場合は、ひとまず無償で対応するよう心がけます。
ただ、手許の書籍や裁決事例をさっと見ても判断できず、調べて答えるのに時間がかかりそうな場合は、その旨を伝えて対応をいったん終えるか、別途、有償で引き受けます。
面識のない方(書籍や新聞雑誌記事の読者・ネット検索など)
以前は、面識のない方から、事務所に直接電話がかかってくることもありました。
できるだけその場で回答していましたが、当然報酬は請求できません。
相続の相談だと1時間を超えることもあり、感謝はされますが、業務に支障ありまくりです。
なので今は、HPや日本税理士連合会の税理士検索サイト上に、電話番号を掲載するのを止めました。
結果的には、HP経由で有料の個別カウンセリングをお申込み頂けています。
読者からの質問には、出版社の方で対応して下さることも多いです。
ただ、内容によっては読者に私の電話番号を伝えるため、直接電話がくることも。
その場合は、個別の話ならさわりだけ電話で伺い、適切な相談先を案内するか
私が対応できる内容なら、有料の個別カウンセリングを案内しています。
過去に単発で業務を行ったことのあるお客様
これが多いのは、ありがたいこと。なので
電話やメールなどは、その場で答えられる範囲や最初の返信までは、無償で対応しています。
ただ、その後も質問が続く場合は、「詳しい話はゆっくりお伺いした方が安心なので」と
有料の個別カウンセリングかメールカウンセリングを案内しています。
友人知人、その親戚やその知人、士業以外で過去に仕事上面識のあった方など
実はこれが一番多くて、ずっと対応に悩んできたところでした。
相手は専門家ではありませんし、当事者本人ですらない、ということもよくあります。
なので、前提条件がはっきりしない、不十分な情報しかない、など
電話やメール、SNSなどでは、正確な回答をすることが難しいケースがほとんどです。
さらに、この「ちょっと教えて」は、悪気なく気軽に送られてきます。
税理士にではなく、ラーメン屋の亭主にだったら
たとえ1000円でも「ちょっと食べさせて(タダで)」とは言わないのでは?
直接の原価が見えないから?
でも、整体院の経営者にだって「ちょっともんで(タダで)」とは言わないよなあ、思ったり。
そんな風に思う自分がケチなのかなと、モヤモヤしていました。
今はそれも割り切って、一般論と前置きし、何も見ずに答えられる範囲で一度だけレスを返します。
それでも質問が続く場合は、専門家としての責任があるため、一般論しか答えられないと返し
適切と思われる相談先か、有料の個別カウンセリングを案内しています。
まとめ
以上、「ちょっと教えて」「ちょっと聞いてもいい?」への私の対処法について書きました。
決まりはないので、私が対応を変えてきたように
自分のステージや考え方の変化に応じて、モヤモヤしないやり方を模索するしかないですね。
高田麻衣子さんが経営するマフィス北参道にて、プロフィール写真を撮って頂きました。
プロのヘアメイクとレフ版で、リアル自分のヨレヨレ感とシミ・しわを、かなり飛ばして頂きました。
でも、普段は近眼+老眼でメガネ着用の別人なので、誰にも気づかれなさそう。
それじゃプロフィール写真の意味がないので、要撮り直しかも。