頼ってほしい人に頼ってもらうには

生きる

頼ってほしい人に頼ってもらえるよう
来年からはためらわずにもう少し、おせっかいおばさんになろうと思います。

↑季節によって変わるまる富さんのメニュー。ハンコ(篆刻)は夫の作

何を頼めるのかが分からないと、頼れない

3泊5日でインドネシアのジャカルタに行ってきました。
OL時代にお世話になった、先輩ご夫婦に会うためです。

気温30度超の中、ジョグジャカルタのボロブドゥール遺跡やプランバナン寺院にも
日帰りで連れて行って頂き、チビちゃんたちといっぱい遊んできました。

先輩とは、互いの家族や友人のことなどを話し、流れで私の仕事の話もしたら
「まゆみちゃん、そんなこともやってるの?」と、ビックリされました。

税理士=税金だけ、というイメージなのか
書く・しゃべる仕事の印象が強いのか、分かりませんが

今の私の仕事の9割以上は、相談や申告などのクライアントワーク。
4~70代女性の悩みは、お金、財産、家族、健康なと多岐にわたるため
必然的にいろんな勉強が必要で、知識も増えてしまいました。

そういえば、先日開催した遺言セミナーの、参加者アンケートでも
「本やインターネットではわからない、『実体験』に基づく話がためになった」
という回答を、複数の方から頂き。

たとえば

・ ホスピスに出向き、自筆証書遺言の作成を見届ける
・ 前妻の子に、遺留分放棄の手続きをしてもらうのを手伝う
・ 家庭裁判所で、保管していた自筆証書遺言の検認手続を行う
・ 遺言執行者から委任を受けて、金融資産の名義書換をする
・ 遺留分減殺請求を受けつつ、相続税申告をする

などはどれも、私にとっては普通の日常業務。

でも、「相続実務 × 書く × 話す」の3つすべてを、自分ひとりで行う税理士は少ないので
その経験に希少価値があったのかもしれません。

自分でも、自分のできることへの認識はその程度ですから
他人から見たら私に何を頼めるのかは、もっと分からないはずです。

だから、顕在・潜在問わず、力になりたいと思っている人たちの力になれるよう
自分の方が知識や経験がありそうなことだったら、遠慮せず
もっと「できます」とメニューに書いたり、公言したり
おしゃべりついでに突っ込んで聞いてみたり、いろいろとおせっかいにならないと、と思いました。

迷惑がられたら、口をつぐめばいいだけですしね。

100%でなくても、ちゅうちょしない

多少詳しくても、その道の専門家には及ばないし、
100%の完成度ではないものをメニューに書くなんてプロとはいえない、といわれる可能性はありますが

でも、そもそも自分の市場価値って
たったひとつのスキルじゃなく、複合能力を掛け合わせて、評価されているはずです。

私は、自分がこの道一のプロフェッショナルでなくていい
場合によっては導管になり
パススルーの(専門家として話を聞き、さらに頼れる人につなぐ)役割を
果たすだけでもいいと思っています。

たとえばそれで
かつてはダメ部下だった私が、先輩の役にたてる日がくれば、本望であるように

自分の大切な人の幸せに、少しでも貢献できたら。

ひとりごと

日本に戻ったら、冬本番。
わが家には一足早くサンタから、ニコライ・バーグマンのブリザーブドフラワーボックスが。

でもクリスマスプレゼント、これで終わりかなあ…

つくしのヘルニアも、少しずつ快方に向かっています。

-生きる

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