いくつかの新しいこと、始めます

生きる

新たな年が始まり、1週間が経ちました。
今年は何か始めてみようと、思いを巡らせている方もいらっしゃるのでは。

私もいくつか、新しいことを始めます。

オフィスの移転

3月初旬にオフィスを今の市ヶ谷から青山へ移転します。
カウンセリングルームを開設するためです。

今も来客スペースはありますが、完全な個室ではなく受付もなく。
来客中に電話が鳴ったり宅急便が来たりして、会話が中断されることがありました。

執務スペースとの間は間仕切りだけだったので、
私以外に話を聞かれたくないお客様には、抵抗があるかもしれない点も気がかりで。

移転先はサービスオフィスで、受付や電話、お茶その他すべてお任せできます。
ご相談者には安心できる環境で、話をして頂けたらと思っています。

カウンセリング業務に特化

税務申告はすべてやめ、対人支援に特化します。
そのために年内は、カウンセリングルームに適した場所探しをしていました。

税務相談やコンサル、FP的な助言や試算は続けますし、
カウンセリングもまだ机上の学びだけなので
本当の意味でカウンセリング「だけ」に専念します、とはいえませんが

でも、相続の専門知識と実務キャリアのある人間が、
「話す・聞く」だけを通して、ご相談者の悩みや問題解決を支援する。

それをやる人・やりたい人は私しかいなさそうなので、やっぱり注力しようと決めました。

学校や会社、医療現場に
スクールカウンセラーや産業医、産業カウンセラー、臨床心理士がいるように

ひとや家族の集大成である終活や相続の場にも
個人や家族の心理面のケアを担う第三者が必要なのでは、という想いが消せず。

相続・贈与の一体課税の改正で、ますますコスパ(節税)重視の提案も増えそうです。

ただ、心理学研究上、子への援助のきょうだい差は、きょうだい葛藤原因のNo.1です。
愛情の差に見えるので。

また夫亡き後の妻にとって、介護や老後資金の不安は、うつなどの精神不安に直結します。
いくらあれば安心かは、その方の生育歴や生活水準による個人差が大きく
「妻の取り分ゼロが、一次・二次相続通算で最も節税になるのでおすすめ」とは
その方や家庭の事情を知らない他人が、安易にアドバイスできる内容ではありません。

ひとはコスパ・タイパを最優先に生きる存在じゃないし、実際そうは生きてない。
でも、安心で満たされた状態でいるには、十分なお金があり、争いごとはない方がよく
それに備える専門知識は必要。

だから、この両方の視点をバランスよく、
その方や家族にとっての最適解を、客観的な立場で考えられる存在になる。

今年はそんな活動をしていこうと考えています。

12歳の自分に背中を押される

いろんな方に「税務申告をやらないで、何で食べていくつもり?」と心配されますが
想いを話すと
「それはもう、今の税理士業務の枠組みじゃ無理だよね」とも言ってもらえ、勇気がわきました。

昨年後半に実家の母が、小6時代、担任の先生としていた交換日記を送ってくれ、それを読み
12歳の自分の言葉に、強く背中を押されたのも理由です。

今大事だと思うことは、ちゃんと今やろうと。

貯金が尽きたら、また違う方法で頑張ればいいし
今までもそうやってきたし、これからもそれでいい、と楽観的に考えています。

オンライン相談の比重がさらに増えたら、
物理的な「場」そのものは、いらなくなるかもしれませんしね。

カウンセリングのスキルを上げるため、キャリアコンサルタントの養成講座も始めました。
学科は大学院で学んだ内容と重複しますが、実技試験用のロープレが実務に役立ちそうです。

みなさんは、どんな1年にしていきますか。
お互いに、今年も実り多い年にしていきましょう。

私たちが生きていることの本当の意味は成長することにある。
『ヘルピングの心理学』ロバート・R・カーカフ

-生きる

関連記事

1足のわらじすら履きかねてたけれど

十人十色の「ひとり税理士」という生き方 posted with ヨメレバ 井ノ上 陽一 大蔵財務協会 2018-05-30 知人である井ノ上陽一さんが編集した『十人十色の「ひとり税理士」という生き方』 …

専門家を選ぶポイントは年齢や大学?

『身近な~』本の読者のみなさまから 出版社に返送された、アンケートハガキを読ませて頂きました。 中には、103歳の方からのおハガキも。 貴重なご意見をたくさん、ありがとうございます。 税金部分について …

必要かもしれないことはしなくてよいこと。パスする勇気をもとう

税理士は年36時間の研修受講が義務ですが 限られた時間の中で、何を学び、何をパスするかの選択が難しいところです。 日々の仕事もあるし、民間の研修や本で勉強する時間も確保したいし。 ただ、私は研修に限ら …

未来経営塾

安本が、新たに経営者向けの塾を始めました。 株式会社ベター・プレイスさん(と安本と私)が事務局となり、今年度は合宿を含め年10回、来年3月まで開催します。 その第1回目が先週土曜にスタートしました。 …

「割烹がえし」と「お手間とらせ酢」は15分で晩ごはんの強い味方です

「今夜は15分で晩ごはんを作らなきゃ」 そんな日は、こんなお助け調味料たちの力を借りて乗り切っています。 目次1 悩みは平日の晩ごはん2 問題は副菜3 煮物なら「味の兵四郎 割烹がえし」4 酢の物なら …