ミドル世代の生き方や働き方。
既成概念が変わりつつあるというか、「変われ!」「変えろ!」という圧力が強くなっています。
ただ、「FIRE」「45歳定年制」「リスキリング」のように
保有資産額や年齢でラベリングされるのは、正直、違和感があります。
わが家のFIREは、働きながら興味のあることを少しずつ、がモットーです。
※父の家庭菜園
FIREの4%ルール
ちなみに、FIREとは、Financial Independence, Retire Early、経済的に自立して、早くリタイアすること。
4%ルールとは、年間生活費の25倍の資産を貯めてリタイアし、その後、年4%で運用できれば
手許の資産を取り崩さずに、好きなことだけをして生涯暮らせること、だそうです。
1年間に400万円の生活費が必要なら、×25倍=1億円の資産をまず築く。
そうすれば、1億円×年4%=400万円を、毎年運用収入として手にできる。
「FIREには1億円」説はここからきているようですが。
実際は年金も生活費に充てられますから、1億円も貯める必要はなく。
それに「FIRE=一切働かない」だとしたら、私は1か月なら楽しめそうですが、それ以上は多分無理。
働きたいからというより、自分の存在意義が分からなくなってしまいそうです。
週末は統計の講義と油絵のスクーリング
1億円貯まったら仕事を辞めて、興味のあることを存分にやろうと思っても、
その頃にはもう、健康じゃなくなってるかもしれません。
なので、わが家は夫婦ふたりとも、独立独歩の自営業ということもあり
働きながら少しずつ、興味のあることを自由にやり、応援し合っています。
週末の土日は、お互い、終日学校でした。
私は、統計・分析の講義を聴講。
階層的重回帰分析、共分散構造分析、多母集団同時分析といった、やや複雑な分析についてで
博士後期の講義なので、前期の私たちは受講しても単位にはなりません。
Zoomで講義を聴きながら、PCで統計ソフトのSPSSとAMOSを動かし、iPadでノートを取り。
修論を量的研究で行う同期は、先生にガンガン質問しまくっていましたが
私は質的研究で統計ソフトを使わないので詳しくなく、講義を聴いてメモするのがやっと。
夫は、今年4月に京都芸術大学の油画コースに入学しています。
通信制ですがスクーリングも多く、週末も外苑キャンパスまで車で送迎しました。
今は、事務所も自宅も、会計税務の本や資料に加え
油絵の道具やら、心理学の本や論文やらが山積みです。
エリアごとに不可侵条約締結中ですが、油絵具のにおいはけっこうキツイのが悩みです。
まとめ
わが家のFIRE記についてでした。
サントリー新浪社長の45歳定年制の提言を聞いた時
「問題提起の意義は分かるけれど、経営者の言葉としては乱暴では」と感じました。
確かに、私が大学院の受験勉強を始めたのも45歳のときでしたが。
ミドル世代のライフシフトで考えるべきことは、今の自分の年齢ではなく
自分はこの先、世の中の何を変えたいのか、何を変えずに大事にしたいのか、だと思います。