読了しました。 著者は税理士の木村聡子さんです。
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聡子さん同様、私も勤め人時代は「残業続き」。
独立後もそんな生活から抜け出せず
税理士業務に加え、資料のコピーや郵便まで、何から何まですべて自分でやらねばならず
仕事が順調になればなるほど、疲弊する一方でした。
仕事術や時間術の本を読んでも、相続税の仕事は効率化できない部分も多く、
また、ひとつひとつの仕事を自分が納得できるよう
着実に仕上げたいタイプの私には受け入れにくく。
でも本書は、フリーランスや資格者はもちろんのこと
会社勤め(で私のような典型的なA型タイプ)の女性にも、
聡子さんの「実体験」に即した、リアルであったかい応援歌(のような仕事術本)なので、
受け入れ&試しやすいと思います。
例えば、聡子さんおすすめの、早起きが楽しくなるモチベーションアップ法である
「夜」やりたいことを見つけること。
趣味でも、資格取得でも
何か1つ「夜の時間を使ってこれを絶対にやりたい!」という思いが強ければ
朝のエンジンのかかりも、ギアチェンジも、それらがない場合とは格段に違います。
税理士試験5科目だって、5年で取れたらいいなと思って10年かかる人もいるけれど、
2年で取ろうと決意すれば3年で合格できることもあります。
ちなみに、私の早起きが楽しくなる法は
「夜」ではなく「朝」の楽しみ。 毎朝、歌を歌うことです。
今年、歌を始めたことは大きな転機で、個人レッスンの先生にも
「そんなに歌うことが好きだったのは、人生の大発見だったんじゃない?」といわれたくらい。
毎日必ず10~15分間は歌いますが、
朝、時間を作らないと、夜に歌う時間はどうやっても取れません。
(それに、自宅マンションは楽器の演奏時間に制限あり)
自然と夜更かしをしなくなり、毎日、夜が明けるのが待ち遠しくなりました。
朝はベッドから飛び起き、家事をこなし、きれいになった部屋で歌うのが楽しみです。
風邪をひくと歌えないので、体調にも気を配るようになり
毎日の生活が明るくなったというか、ずいぶん「色鮮やか」になりました。
合唱の友人も、昨夜まったく同じことを言っていたので、多分、万人共通の歌の効用なのでは。
と、余談ですが。
私のお客様には女性も多く、特に家族やお金がらみのことで、
心がひどく落ち込んでいたり、不安定だったりする方もいらっしゃるので、
その相手となる私が、自分の体と心の健康を保つことは、仕事上、必要なことでもあります。
聡子さんはご著書の中で
『時間をいくらでもかけていい』と思うから、効率化、つまり『ラクをする努力』を怠る。
その結果、精神的な余裕がなくなる。
とおっしゃっていました。
要は、効率化できるところ・すべきところを効率よくしようと努めれば、
自然と効率化してはいけないところも見えてくるのだと、私は理解しました。
気持ちの面からもテクニック面からも、優れた仕事術本ですので
悩める働きマンはぜひご一読を。
※昨年、葉が完全に枯れた後も、(夫が)毎日話しかけ&水をあげ続けたシクラメン。
気付けば一輪、花が咲き、内側にも蕾がぎっしり。継続は力なり。