『あなたの1日は27時間になる。「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法』

生きる

読了しました。 著者は税理士の木村聡子さんです。

**********

聡子さん同様、私も勤め人時代は「残業続き」。

独立後もそんな生活から抜け出せず
税理士業務に加え、資料のコピーや郵便まで、何から何まですべて自分でやらねばならず
仕事が順調になればなるほど、疲弊する一方でした。

仕事術や時間術の本を読んでも、相続税の仕事は効率化できない部分も多く、
また、ひとつひとつの仕事を自分が納得できるよう
着実に仕上げたいタイプの私には受け入れにくく。

でも本書は、フリーランスや資格者はもちろんのこと
会社勤め(で私のような典型的なA型タイプ)の女性にも、
聡子さんの「実体験」に即した、リアルであったかい応援歌(のような仕事術本)なので、
受け入れ&試しやすいと思います。

例えば、聡子さんおすすめの、早起きが楽しくなるモチベーションアップ法である
夜」やりたいことを見つけること

趣味でも、資格取得でも
何か1つ「夜の時間を使ってこれを絶対にやりたい!」という思いが強ければ
朝のエンジンのかかりも、ギアチェンジも、それらがない場合とは格段に違います。

税理士試験5科目だって、5年で取れたらいいなと思って10年かかる人もいるけれど、
2年で取ろうと決意すれば3年で合格できることもあります。

ちなみに、私の早起きが楽しくなる法は
「夜」ではなく「朝」の楽しみ。 毎朝、歌を歌うことです。

今年、歌を始めたことは大きな転機で、個人レッスンの先生にも
「そんなに歌うことが好きだったのは、人生の大発見だったんじゃない?」といわれたくらい。

毎日必ず10~15分間は歌いますが、
朝、時間を作らないと、夜に歌う時間はどうやっても取れません。
(それに、自宅マンションは楽器の演奏時間に制限あり)

自然と夜更かしをしなくなり、毎日、夜が明けるのが待ち遠しくなりました。
朝はベッドから飛び起き、家事をこなし、きれいになった部屋で歌うのが楽しみです。

風邪をひくと歌えないので、体調にも気を配るようになり
毎日の生活が明るくなったというか、ずいぶん「色鮮やか」になりました。

合唱の友人も、昨夜まったく同じことを言っていたので、多分、万人共通の歌の効用なのでは。

と、余談ですが。

私のお客様には女性も多く、特に家族やお金がらみのことで、
心がひどく落ち込んでいたり、不安定だったりする方もいらっしゃるので、
その相手となる私が、自分の体と心の健康を保つことは、仕事上、必要なことでもあります。

聡子さんはご著書の中で
『時間をいくらでもかけていい』と思うから、効率化、つまり『ラクをする努力』を怠る。
その結果、精神的な余裕がなくなる。
とおっしゃっていました。

要は、効率化できるところ・すべきところを効率よくしようと努めれば、
自然と効率化してはいけないところも見えてくるのだと、私は理解しました。

気持ちの面からもテクニック面からも、優れた仕事術本ですので
悩める働きマンはぜひご一読を。

※昨年、葉が完全に枯れた後も、(夫が)毎日話しかけ&水をあげ続けたシクラメン。
気付けば一輪、花が咲き、内側にも蕾がぎっしり。継続は力なり。

-生きる
-

関連記事

「女性差別」は過去のもの?

東京医科大学のホームページには、一番最初に 「深い教養と豊かな人間性を備えた“最高水準”の医師を育成します」と書かれていました。 でも、この大学が育成する“最高水準”の医師は、主に女性と4浪以上の男性 …

2017年、あけましておめでとうございます

新年、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。 ※ 津の森坂小柴さんにお願いした今年のおせち 年末年始の休暇中は、忘年会、お墓参り、自宅の大掃除(事務所は時間切れのため未着 …

頼ってほしい人に頼ってもらうには

頼ってほしい人に頼ってもらえるよう 来年からはためらわずにもう少し、おせっかいおばさんになろうと思います。 ↑季節によって変わるまる富さんのメニュー。ハンコ(篆刻)は夫の作 目次1 何を頼めるのかが分 …

暑さに備えた体力づくり

けっこう早寝早起きだし、暴飲暴食もほとんどせず。 20~30代の頃よりずっと健康的な生活を送っているのに、なぜか疲れやすくなったな~と感じていた今日この頃。 パソコンに向かっても、本を読んでも、肩が凝 …

台風19号の功罪

台風19号の被害にあわれた方に、心よりお見舞い申し上げます。 目次1 残念だったこと。ハワイ行きの断念2 よかったこと。もしもの備えの再確認ができた3 ひとりごと 残念だったこと。ハワイ行きの断念 来 …