税理士・ファイナンシャルプランナー 福田真弓のブログ

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土地の値段にもいろいろある。公示地価・基準地価・路線価とは

相続税

先日「基準地価」が公表されました。

といっても、公的な土地の価額にはいろいろなものがあり、専門家以外には分かりにくもの。
違いを簡単にまとめてみました。

いろいろな土地の値段があるのはなぜ?目的は?

・ 公示地価基準地価
一般の人が土地の売買をするときに、売買価格を決める目安として使います。いわゆる時価です。

・ 路線価には、相続税路線価と固定資産税路線価があります。

・ 相続税路線価は、相続税や贈与税を計算するためのものです。

・ 固定資産税路線価は、固定資産税を課するためのものです。

・ 公示地価と基準地価を100とすると、
相続税路線価は80、固定資産税路線価は70くらいになります。

・ すべて1㎡あたりの価額が公表されています。

公示地価

国土交通省が、毎年1月1日時点の価額を、3月中旬~下旬に公表しています。

26,000の地点(標準地・公示地)が選ばれ、不動産鑑定士が鑑定評価を行っています。

標準地には、各地域の標準的な「広さ」「形」「利用状況」の土地が選ばれ
建物の建っていない更地として評価されています。

基準地価

都道府県が、毎年7月1日時点の価額を、9月中旬~下旬に公表しています
(今月、公表されたのはコレです)。

約22,000の地点(基準地)が選ばれ、不動産鑑定士が鑑定評価を行っています。

公示地価と基準地価は、同じ方法で土地を評価しているため
まったく同じように考えて、利用することができます。

 

特徴

・ 公示地価の半年後(1/1→7/1)の価格なので、地価推移の動向が分かる
・ 公示地価は、土地の取引が多く見込まれる「都市計画区域内」だけだが
基準地価は、町や村など「都市計画区域外」の土地や山林などにもあり、多様性がある

 

公示地価・基準地価の調べ方

「公示地価」と「基準地価」は、以下のサイトで確認できます。

国土交通省 標準地・基準地検索システム

試しに、世田谷区の地価公示地から、住宅地を検索してみます。

この土地の、1㎡あたりの価格は564,000円で
土地全体の価額は、564,000円×131㎡=73,884,000円だと読み取れます。

公示地は、赤丸部分をクリックすると、対象地の「鑑定評価書(専門家の意見書)」が読め
周辺地域の特性や利用状況、将来予測など、住所や地図からは分からない様々な情報が入手できます。

特に、マイホームの購入や引っ越しを考えている方などは、一読の価値ありかもしれません。

私も、時おり興味のあるエリアを見ては、楽しんで?います。

路線価

路線価は、税金を計算するための土地の価額で、いわゆる時価ではありません。

一応、大まかに説明すると…

相続税路線価

国税庁が、毎年1月1日時点の価額を、7月初旬に公表しています。
相続税や贈与税の計算に使います。

路線価図(財産評価基準書)

道路に面する標準的な宅地の1㎡あたりの価額が、千円単位で示されています。

 

先ほどの公示地と同じ地点を見てみると、1㎡あたりの価額は450,000円で
450,000円/564,000円=0.79787…と
相続税路線価は、公示地価のほぼ80%になっていることが分かります。

固定資産税路線価

市町村が、固定資産税を課するために使います。

基準年度(3年ごと)に評定され、原則として3年間据え置きですが
地価の下落した場合には、下落修正が行われることもあります。

一般の人が使うことは、ほとんどないため
通常は「路線価」=「相続税路線価」という意味で使うことが多いかもしれません。

ちなみに、平成30年度は評価替えの年度です。
平成29年1月1日時点の価額が公表されています。

全国地価マップ

公示地価・基準地価・相続税路線価・固定資産税路線価
以上、4つの土地の価額は、すべて以下のサイトで確認できます。

全国地価マップ

ただ、私はあまり使っていません…
好みの問題かもしれませんが、なんとなく見にくい気がして。

ひとりごと

税理士は、親族や同族間で土地を売買するときの価格設定に、非常に気を遣います。

みなし贈与、みなし譲渡、寄附金、受贈益など、税務上いろいろな問題が生じないよう
上記のようなサイトを、頻繁に活用しています。

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週刊朝日2018年9月28日号「介護のきょうだい格差」に取材協力及びコメントしています。

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ドッグフィットネスでサーキットトレーニングを初体験しました。


腰に負担のかかりやすいダックス犬は、
老後に備え、下半身のトレーニングが大切だとのこと。

人間と同じですね。

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