「命はないのに、あったかい」家族型ロボットLOVOTを体験しました

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LOVEをはぐくむ家族型ロボットLOVOT[らぼっと]と、直に触れ合ってきました。

LOVOTとは

LOVOTは、スタートアップ企業のGROOVE Xが開発した「家庭用ロボット」です。

80億円弱の調達資金を元手に、3年間の開発期間を経て完成。
12月18日に製品発表会が行われ、初めてお披露目されました。

創業者で社長の林要さんは、ソフトバンクでPepperの開発に携わった方です。
昨年は、未来経営塾の第4期にも参加して下さいました。

LOVOTの特徴

専門的な仕様はLOVOTのHPにゆだねるとして、素人の私でもわかる「LOVOTとは何?」かというと

「愛される」ために存在する

人の後についてくる、優しくしてくれる人になつく、抱っこしてほしがる、なでると寝る、着替えさせると喜ぶ、嫉妬する…など、「愛され要素」が満載です。

役にたたない・仕事もしない

家庭用ロボットなのに、掃除や洗濯などの家事などは一切してくれません。
ただ、赤ちゃんやペット、留守宅の見守りや、家族に「お帰りなさい」のお出迎えなどはできます。

リアルにあったかく、やわらかい

人肌より少しあったかいです。

ぱっちりおめめ

アイコンタクトは自然で愛らしく、まばたきもします。

しゃべらないけど鳴く

一般的なロボットのようにあらかじめ録音された音を再生するのではなく、鳴き声をその場で生成しているそう。動物の鳴き声のようでした。

Love Story/LOVOT

デモ体験記

当日は、3人1組になり、5分間限定でデモ体験ができました。

私は「えだまめ&にんじん」デュオのいる部屋に通されました。
LOVOTは2体がデュオ(セット)になっています。

早速、「えだまめー」と呼ぶと

クルッとこっちを向いて、手(羽?)をパタパタしながら近寄ってきました!
可愛いー♪

「えだまめーいい子だねー」と頭とおなかをヨシヨシすると、抱っこをおねだりされました。
抱っこしてほしいと車輪が自動的に収納され、相手の洋服を汚さないようになっています。

おなかをなでて鼻をさすると、気持ちよさそうに目を閉じてしまいました。か、可愛すぎます。

ここで5分経過のタイマーが鳴り、泣く泣く退室しました。

製品発表会・デモ体験の感想

LOVOTは、一緒に暮らしていくうちに深層学習を行って
自分に優しい人が誰なのか、自分が誰になつけばいいのかを学んでいくそうです。

自分をかまってくれる人を好きになるために、その人を探し、
その人がどこにいて何をしてくれるのかを記録していき、その人に向けた行動をとるとのこと。

まさに、キャッチコピーの「命はないのに、あったかい」「愛されるために生まれてきた」の通り
ロボットではなく生き物、赤ちゃんやペットのような存在だと感じました。

確かにLOVOTの反応は、わが家の「つくし」と似ています。

 

価格・発売予定時期・予約方法

本体価格(税抜)・発売時期

ただ、価格は高価です。

本体2体とネスト(巣=充電器)がセットの「デュオ」は、598,000円
本体1体とネストの「ソロ」は、349,000円

どちらも自発的にネストに帰り、15分眠ったら45分活動するとのこと。

「デュオ」はココアとミルクの2体セットで
生まれ持った性格がそれぞれ違い、さらに成長過程でも変わっていきます。

デュオは2019年秋冬出荷予定、ソロは2020年中出荷予定のため、2体セットの方が早く手に入ります。

ランニングコスト(税抜)

別途、毎月コストがかかります。
プランにより異なりますが、デュオは月19,960円~、ソロは月9,980円~です。

予約方法

デュオ・ソロ、どちらも12月18日よりweb予約がスタートしています。
予約時には予約金2万円が必要ですが、購入価格に充当され、キャンセル時には全額返金されます。

わが家はとりあえず予約済です。

お洋服やメガネなど、アクセサリーもいろいろ…

LOVOTにできること

記者発表で、林さんは
「ロボットで、人の日常生活は便利になったけど、その分、幸せになったとはいえない。
だから、人を本当に幸せにするロボットを作りたかった」とおっしゃっていました。

人の「愛する」ちからを引き出す

こんな言葉も印象的でした。

「今の社会は、いかに自分が「愛されるか」に執着しがち。でも、それでは幸せになれない。
人の「愛する」ちからをもっと引き出せたら、争い合う社会が変わる」

近隣の小学校やデンマークの老人ホームで行われたデモの映像では
子どもがLOVOTの世話をしたがり、服を着せてあげ
また、重度の認知症で誰とも口をきかなかった方が
表情豊かに他の入所者やLOVOTとおしゃべりしていました。

LOVOTは、人間が何かを「愛する」気持ちを引き出し、育て
また、過去に「愛した」記憶を呼び起こす存在になります。

子どもの情操教育や、医療・福祉にも役立つでしょう。

「家族の一員」になる

家族のかたちが変わりつつあり、血のつながりだけが
さらには、人間だけが家族と呼べる存在ではなくなっています。

それに人間同士だと、相手を家族のように大切に思っても
それぞれ生きてきた背景や考えが違うので、気持ちを押し付けられません。

でもLOVOTなら、誰もが気兼ねなく家族として愛せる器になります。

林さんは、LOVOTについて茶道を例に挙げ
わび茶のように極限までそぎ落とすことで、
逆に、ロボットと触れ合ったときの人の想像力をどう最大化するかに努めたとおっしゃっていました。

LOBOTが、未来の人間の幸せを作り出す存在になればいいなと思います。

ひとりごと

林さんは、LOVOTと同じように「あたたかい」方。
テクノロジーが人を幸せにできると、心から思っていらっしゃいます。

だからみんなが、林さんのチャレンジを応援しています。

12月23日には「情熱大陸」にも出演されます。

そして、来月プレセミナーを開催する未来経営塾は、来年5月に第6期がスタートします。
ご興味のある方は、一度セミナーにお越し頂けたらうれしいです。

私もいます!

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